婦人科,産科,内科
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小澤院長のブログ

診療案内2 (感染症の相談、検査、治療について)

クラミジア感染症の症状、検査、治療

感染しても女性の約半数は症状の自覚はありません。
症状がないため性交渉を重ねてしまうことにより、感染拡大してしまいます。
約半数の人は、おりものの増加や下腹部痛、不正出血、性行為の際の痛み等の症状があります。
排尿時の違和感や痛み、尿道のかゆみや不快感、膿のような分泌物が出ることもあります。
20代前半女性の約16人中1人からクラミジアが陽性に出るという報告があります。
妊婦さんの約5%が陽性という報告もあります。
検査は帯下を綿棒で採取して、遺伝子検査(PCR法)で行うのが一般的です。
治療はマクロライド系などの抗生物質の投与で簡単に治ります。
若い女性が未治療だと、卵管炎や不妊症や子宮外妊娠につながることがあります。
妊婦さんが治療しないと、流産や早産、新生児の結膜炎や肺炎の原因になることがあります。

 

淋菌の症状、検査、治療

性交後2~数日で発症し、帯下が増え、ときに悪臭を伴います。
排尿痛や膿がでることもあります。
下腹痛がでることもあります。
無症状のこともあります。
診断は帯下を綿棒で採取して、遺伝子検査(PCR法)や培養法で判定します。
治療は抗生剤(セフェム等)の投与です。
パートナーも治療することが望ましいです。

 

梅毒の症状、検査、治療

平成25年以降、宮城県で梅毒が増加しています。

宮城県の梅毒の推移

特に仙台市で梅毒が急増しています。
無症状の梅毒が多く、知らない間に感染し、さらに感染が広がっています。
宮城県での特徴は若い女性の感染者が比較的多くみられ、残念ながら新生児の梅毒も確認されています。
血液検査で約1日で結果がでます。
秘密厳守です。
また抗生剤の投与で治りますので、気になる方は、遠慮なくご相談してください。

 

ヘルペス感染症の症状、検査、治療

ヘルペス外陰炎はセックスで移ります。
外陰部に水疱や潰瘍が出現し、激しい痛みと排尿痛がでます。
膀胱炎と勘違いする方がいますが、早めに治療を開始する必要があります。
一度感染するとしばしば再発を繰り返します。
出産時に母子感染すると児の死亡率高いことが知られています。
抗ウィルス剤で治療します。
再発をくり返す場合は、長期間の再発抑制療法を行う場合があります。

 

エイズ・HIV感染症の相談

世界ではHIV感染者約3,400万人、新規感染約250万人/年、AIDS死亡数170万人/年、南アフリカでは約20人に1人が陽性と言われています。
一方、日本では新規HIV感染者数1,002件(H24年)、新規AIDS患者数が447件(H24年)HIV/AIDS約1,500件/年間と報告されています。
エイズは抗ウィルス剤などの投与で長期生存ができるようになってきました。
すこしでも、気になる方はお気軽にご相談ください。
秘密厳守ですのでご安心ください。
妊婦さんは母子感染を防ぐために、無料でHIV検査は全員に行っています。

 

パピローマウィルスHPV感染の相談、検査

パピローマウィルスHPV感染は、性感染症の中では、最も多い感染症です。
約150種類の型のHPVが報告されています。
その中で、問題なのは、良性としては6、11型が関係するコンジローマです。
尖圭コンジローマは、日本での年間推定患者約40万人で乳頭状のイボが女性の場合外陰、膣、子宮頸部、肛門周囲にできます。
男性の場合陰茎の亀頭、冠状溝、陰嚢などにみられます。
パートナーの75%以上にうつるといわれています。
治療はイミキモドクリームなどの外用剤が主ですが、治らないときは電気メスやレーザーで切除します。
再発率が非常に高いことも問題になっています。
悪性として最も問題になるのは、子宮頸がんです。16、18、31、33、45、52、58型などが深くかかわっています。
特にHPV16型感染の特徴として、若い女性ほどウィルス感染が消えにくく、HPV16型陽性者は430倍癌になりやすいという報告があります。

子宮頚部異形成・上皮内癌治療例でのHPV16、18型陽性率

子宮頚部異形成の中で、中等度異形成や高度異形成また上皮内癌と診断された方は、ハイリスク型のパピローマウィルスHPVの持続感染の可能性が高いことが報告されています。
異形成や上皮内癌までは、現在では、日帰りの簡単な治療でほとんどの方が治ります。
また、治療後の妊娠も普通にできます。
特に、これから妊娠を希望される方には、レーザーでの蒸散法が子宮頚部への影響が少なく、妊娠出産への負担が特に少ないことが報告されています。
また、できるだけ、異形成や癌の範囲が狭いほど、レーザー蒸散での影響も少ないため、子宮がん検診を定期的に受けるようにしてください。
早期発見が早期治療につながります。
産婦人科を受診して1~2年ごとに定期検査を受けることをお勧めいたします。
また、仙台市の子宮がん検診では、同時にパピローマウィルスHPV検査も行っています。
ご希望の方は、クリニックにてお申し込みください。

 

風疹ウィルス・肝炎ウィルス・ピロリ菌の相談

当院でも、これから妊娠を希望される方への風疹抗体検査を勧めています。
抗体がないまたは低い場合は風疹ワクチンの接種をお勧めしています。
また、B型肝炎やC型肝炎ウィルスの感染がないかについても検査を行っています。
胃炎や胃癌の原因とされているピロリ菌の抗体の検査も行っています。
ピロリ菌抗体陽性の場合は専門施設での胃カメラ、除菌をお勧めいたします。
早めの除菌は胃癌の生涯リスクを低下させます。